「子どもに英検の勉強をさせたいけど、2級まで目指す必要があるのか分からない」「そもそも中学生で英検2級は合格できるの?」受験を前に情報収集を始めた保護者の方の中にはこのような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、中学生が実用英語技能検定2級を目指すメリットとその注意点について紹介します。塾講師として英検2級を目指す生徒を担当してきた中で実際に感じたリアルな声なので、ぜひ最後までご覧ください!
中学生でも英検2級の合格は可能

そもそも、中学生で英検2級の合格は可能なのでしょうか。結論からお伝えすると中学生でも合格は可能です。実際に、これまで私が教えてきた生徒の中にも中学生で見事合格を果たした生徒がいました。
しかし、決して簡単に合格できるものではありません。私の10年以上の塾講師としてのキャリアの中で合格を掴んだ中学生は15人程度です。毎年1人2人くらいの合格人数で、もちろん合格者がいない年度もありました。
英検2級の難易度
「中学生で英検2級の合格は難しい」と言いますが、実際にはどれくらいの難易度なのでしょうか。
日本英語検定協会では英検2級の難易度は「高校卒業程度」と説明しています。(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/)
文法の理解はさることながら、長文の読解力も求められ、覚えておくべき単語の量も激増します。
英検2級を目指すメリット

ここまで中学生の英検2級の合格難易度は高いということについて紹介してきました
それでは中学生が2級合格を目指すメリットは何でしょうか?たとえ合格できなくても合格を目指して勉強することにも大きな意味があります。ここからはそのメリットについて解説します。
合格できなくても周りに大きな差をつけることができる
たとえ勉強した結果合格できなかったとしても、2級合格を目指して勉強をした過程が大きな成長に繋がります。2級合格を目指す過程で高校生で習う分野までも学習するので、中学生での学習範囲はかなり簡単に感じるはずです。
「高校で習う範囲を知っている」だけでも周りのライバルとは大きな差をつけることができます。
高校受験で優遇を受けることができる
勉強の結果無事2級に合格することができれば、高校受験において優遇を受けることができる場合があります。
各都道府県の公立高校や、それぞれの私立高校で受けられる優遇は異なりますが、例として以下のような優遇措置があります。
- 推薦入試での評価材料
- 英語の試験免除
- 英語の内申点の加算
- 英語試験の得点加算or得点保障(80点以下の場合でも80点としてみなされるなど)
また高校受験のみならず、大学受験においても優遇措置を受けられることもあります。それほどまでに英検2級の合格は価値のある実績なのです。
合格を目指すうえでの注意点

英検2級を目指すことのメリットは多くありますが、一方で勉強に当たって注意するべき点も存在します。最後にその注意点について解説します。
他の教科も勉強する
英語の勉強も重要ですが、高校受験では5教科の勉強が必要になります。英検の勉強に必死になり、他の教科の勉強に充てる時間がなくなってしまっては本末転倒です。受験合格のためには全科目満遍なく勉強しましょう。
そのため、他の科目の勉強時間を確保するためにも早めに合格をすることが理想です。中学3年生で合格を目指す場合は、第1回検定の個人申し込み日程(2次試験が7月)、遅くとも第2回検定の個人申し込日程(2次試験が11月)までの合格を目安としましょう。
簡単に合格できるものではないことを理解しておく
ここまでに述べた通り、中学生での英検2級の合格は決して簡単なものではありません。たとえ合格することができなかったとしても落ち込みすぎず気持ちを切り替えましょう。
繰り返しにはなりますが、合格することができなかったとしても、チャレンジしたこと自体が周囲の受験生との大きな差になります。それまで勉強してきたことに自信を持ち、高校受験を迎えましょう。
まとめ
今回は中学生が英検2級合格を目指すメリットと受験時の注意点について解説しました。
- 中学生での英検2級の合格は決して簡単なものではない
- たとえ合格できなかったとしても、勉強したこと自体が大きなアドバンテージになる
- 高校受験に向けて他の教科の勉強も忘れずに!
中学生での実用英語技能検定2級の合格は簡単な道ではありませんが、合格すると受験時に大きなメリットを得られます。また、たとえ合格できなかったとしても2級を勉強したこと自体がアドバンテージになります。
2級を目指すメリットを考えると受験にチャレンジする価値は十分あります。ぜひ一度英検2級の取得を検討してみてはいかがでしょうか。
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