大手塾と個人塾はどちらが良い?塾選びの3つコツを紹介!

塾の先生
「子どもを塾に通わせたいけど、大手の塾か家の近くの個人塾どちらを選べばいいか分からない!」初めての塾選びでこう感じる方は少なくありません。そこでこの記事では、大手の塾と個人塾それぞれのメリットとデメリットから塾選びの3つのコツについて紹介します。塾講師として個人塾で長年働き続け、また学生時代には個人塾と大手の塾の両方を経験したからこそ分かる特徴を詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください!

大手の塾の特徴

塾で授業を受ける男の子

大手の塾とは「東進ハイスクール」や「明光義塾」「能開センター」など、一度は聞いたことがあるであろう塾のことです。まずは、この大手の塾についてデメリットとメリットを紹介します。

大手塾のデメリット

費用が高くなる

大手の塾は個人経営の塾と比べて授業料が高くなることが多いです。理由は様々ですが、広告費用にお金を費やしていることや、教室の家賃、システムの運用費など、経営面での出費が大きいことが理由の一つです。また、合格実績やその知名度から、多少価格が高くても全国で生徒を獲得できることも考えられます。

家の近くにない場合がある

都心部であれば少し自転車を走らせれば通える距離に塾があることも多いですが、郊外に出ると電車や保護者の方の送迎で通う必要がある場合もあります。

特に帰宅時間が遅くなることもあるので、お子様が小学生・中学生の場合には注意が必要です。

個人のペースに合わせにくい

大手の塾は集団での授業の場合が多いです。そのため、一人一人の学習状況に合わせて授業を進めることが難しい場合があります。

集団授業は基本的には「理解できている子」に合わせて授業が進んでいくので、自分から先生に質問を投げにくい性格のお子様は取り残される場合があります。

大手塾のメリット

受験に対して膨大な情報量を持つ

大手の塾は生徒数が多く、過去にもたくさんの受験対策を実施しているので、受験に対して膨大な情報を持っています。お子様の目指す学校に合った対策を過去の情報を基にしっかりしてくれるので、安心して受験対策を任せることができます。

講師の質が高い

大手の塾は正社員の講師、もしくはバイトでも厳しい審査が設けられていることが多いです。そのため、個人経営の塾と比べた時に質の高い授業が受けられる可能性が高いです。

とはいえあくまで一般的な話であり、大手の塾だからと言って全ての講師の質が高いとは限りませんし、個人の塾であっても高い質に授業を受けられることもあるので、その点は理解が必要です。

競争し合える友人ができる

集団授業の場合、同じ教室で授業を受ける友人を作ることができます。この友人は単なる友達ではなく、成績を競い合い、ともに志望校合格を目指す良きライバルにもなりえます。競い合える仲間がいることで、勉強のモチベーションも湧きますし、塾に行くことが楽しみになることもあります。

個人塾の特徴

個人塾の生徒

個人の塾は家の近くにあり、地元の小学生や中学生の多くが通っている場合が多いです。次は、この個人塾についてデメリットとメリットを見ていきましょう。

個人塾のデメリット

講師はアルバイトであることが多い

個人塾で働く講師の中には正社員として雇われている人もいますが、大学生のアルバイトが教えているパターンが多いです。ただし、「正社員だから良い」「アルバイトだから悪い」とは一概には言えず、学生のアルバイトであっても質の良い授業をする講師もいます。

ただし、4年や6年でアルバイトを終える大学生は、正社員と比べるとどうしても受験対策の経験も少なくなってしまうので「受験への慣れ」という面では講師の方が優れている場合もあります。

排出実績のない志望校では情報が少ないことがある

大手の塾に比べると指導する受験生の数が少ない個人塾では、志望している学校の排出実績がないことがあります。その結果、受験の際に必要な情報を十分に得られないことがあります。

その学校の問題の傾向など、何度か受験対策をしてきたからこそ掴めてくる情報もあるので、地元からはあまり行く人が少ない学校を志望している場合は注意が必要です。

教室の設備が不十分なことがある

通う塾にもよりますが、個人塾の場合、教室の設備が不十分なことがあります。例えばタブレットの導入が遅れていたり、机が狭かったりなど、大手の塾のように施設設備にお金をかけられていないことも多々あります。

また、日曜日に自習室が使えないなど、人手不足で開館時間が制限されることも少なくありません。「塾じゃないと勉強ができない!」という方は注意して選ぶようにしましょう。

個人塾のメリット

学校の定期テストに強い

受験対策では大手の塾に分がある一方で、「定期テスト対策」という分野においては個人塾に軍配が上がります。

長年地元に密着している塾であれば、地元の学校の過去問を保有しており、担当の先生の傾向を掴んでいることも珍しくありません。問題を作成する先生が同じであれば「ほとんど同じ内容のテスト」ということもあります。

「定期テストの点数を上げたい」という目的で塾を探しているのであれば、個人塾は強くおススメできます。

授業料が安い

個人塾は大手の塾に比べると授業料が安い傾向があります。その分デメリットに挙げたような特徴もありますが、個人塾を選ぶことで塾にかかる費用は大手に比べると抑えることができます。

個人のスピードに合わせられる

個人の塾でも集団授業が行われていることもありますが、個別指導の場合は個人のスピードに合わせて授業を進めてもらうことができます。

大手の塾に比べてカリキュラムが厳しく定められているわけではないので、個人の塾では小回りの利く授業の進行が可能です。「自分から先生に質問ができない」というお子様の場合は、ゆっくりと時間を取って授業ができる個別指導がおススメです。

塾選びの3つのコツ

塾の先生

ここまで大手の塾と個人塾のそれぞれについて、そのデメリットとメリットについて紹介してきました。ここからはそれらを踏まえて、塾を選ぶ時の3つのコツについて解説します。

お子様の性格に合わせて選ぶ

大手塾と個人塾にはそれぞれの特徴があり、お子様の性格に合った教え方をしてくれる塾を選ぶことが大切です。

例えば「人見知りで学校の友人以外とは話しにくい」お子様は地元の個人塾、「どんどん新しい勉強をして友人と競い合いながら成績を伸ばしたい」お子様はレベルの高い集団授業が受けられる大手塾、というようにお子様の性格に合わせた塾を選んであげましょう。

性格に合わない塾の場合は長続きしないこともあります。入塾の際に入会金が必要な塾も多いので、説明会などでしっかりと見極めることが大切です。

費用で選ぶ

塾にかかる費用も塾を選ぶうえで重要なポイントになります。家の近くにない大手の塾の場合、授業料だけでなく、交通費も別途かかります。

「お子様の勉強にかけるお金は惜しみなく」という気持ちはあっても、簡単にはいかないのも現実です。決して安い額ではないので、しっかりと費用面も考慮したうえで塾を決めるようにしましょう。

目的に合わせて選ぶ

塾に通う目的に合わせて選択することも重要な視点です。

「排出数の多い地元の公立高校を目指したい」「定期テストで良い成績を取りたい」というような目的であれば個人塾で問題ありません。

逆に「地元から進学する人は少ない有名私立高校に行きたい」というような場合には受験対策に強い大手の塾がおススメです。

まずは「何のために塾に通わせるのか」を整理したうえで、塾選びを始めることが重要です。

まとめ

今回は、大手の塾と個人塾のそれぞれについてデメリットとメリットを紹介し、その特徴から塾選びのコツについて解説しました。

  • 大手の塾と個人塾ではそれぞれのメリットとデメリットがある
  • それぞれの特徴を理解して、お子様にあった塾を選ぶことが大切!

塾選びの基準はいくつかあり、しっかりと塾の特徴を理解したうえで、それらの基準と照らし合わせることが大切です。調べただけでは分からない場合には、実際に通っている友人に話を聞いたり、説明会に参加したりして情報を集めましょう。

この記事を参考にお子様や家庭の事情に合った塾を見つけられることを祈っています!

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