「子どもが宿題をしてくれない」「勉強へのやる気を出してくれない」特に小学生・中学生のお子様を持つ保護者の方にはよくある悩みです。しかし、この記事で紹介するコツをしっかりと抑えることで、きっと宿題を自発的にするようになるはずです。この記事ではお子様の性格に合わせた解決策について紹介します。塾講師としてたくさんの小学生から高校生までの授業を担当して培ってきた方法なので、ぜひお子様の勉強法に悩んでいる方は最後までご覧ください!
子どもに自発的に宿題をさせる方法

お子様に宿題を自発的にさせるためには、保護者の方が段階を踏んで少しずつ宿題をする習慣をつけてあげることが重要です。
最終的に目指すのは、お子様に「宿題をさせる」のではなく「自発的にしてもらう」ことです。もちろん、宿題をする習慣がなかったお子様が自発的に宿題をするようになるのは簡単なことではありません。
ここからは宿題を自発的にさせる具体的な手段について紹介します。
お子様の性格に合わせた指導をすることが大切
なによりも大事なことは「お子様にあった指導をすること」です。怒られて拗ねるような性格の子どもに「宿題をしなさい」と叱っても逆効果です。お子様の性格に合わせたアプローチをすることが、宿題をしない子どもへの最も効果的な指導方法になります。
具体的な解決方法についてはこの後で紹介します。
「なぜ宿題をしないのか」を把握しよう
子どもの性格に合わせた指導をするに当たって、もう一つ重要な指標になるのが「宿題をしない理由」です。単に勉強が面倒くさいのか、分からないからやりたくないのか、他にやりたいことがあるのか、など宿題をしない理由には色々なものが考えられます。
この理由を把握しておくことで、お子様に宿題をしてもらう理由に説得力を持たせたり、この後紹介する性格ごとの解決方法のヒントを得ることができたりします。
「宿題しないこと」に対して怒るだけではなく、しっかりとお子様に向き合って対話しましょう。
子どもの性格に合わせた解決方法

それではここからはお子様の性格に合わせた解決方法について4つのタイプを例に紹介します。
褒めて伸びるタイプ
褒めて伸びるタイプのお子様への解決方法は「ご褒美作戦」です。
例えば、1度でも宿題をした日にはたくさん褒めてお菓子などのちょっとしたご褒美をあげてみてください。他にも「宿題をしたらゲームをしても良い」などのルールを定めることも効果的です。
褒めて伸びるタイプのお子様に対しては、ポジティブな声掛けや行動をすることで改善を図ることができます。
怒られて伸びるタイプ
怒られて伸びるタイプのお子様には、先ほどとは反対に「お仕置き作戦」をしてみましょう。
「宿題をするまではゲーム禁止/スマホ没収」など、宿題をしないことへのペナルティを与えることで改善を図ってみましょう。
ここでのポイントは「宿題をしたらゲームができる」という結果に関しては褒めて伸びるタイプと同じであるということ。
最終的なゴールは同じでも、言い回し1つで大きく印象が変わります。
「なぜ勉強をするのか」を理解できていない
「宿題/勉強をする理由」が見出せないお子様に対しては、「勉強をすることどんなメリットがあるのか」「宿題をしないとどんなことになるのか」を示してあげることが大切です。
もし保護者の方自身が過去に苦労した経験があれば、そのエピソードを話すのも効果的です。
塾講師時代の私は、このような生徒に対して「将来できることの幅が広がる」ことを伝えていました。
★塾講師時代のなお塾長が実践していた方法
①:お子様に将来の夢を聞く
②-1:具体的な回答があった時→それを実現するために必要な勉強を伝える
②-2:具体的な夢がまだない時→将来できることの幅を広げるために勉強が必要だと伝える
将来の夢と絡めて説明することで、自分事と捉えることができるのでおススメの方法です。
勉強に苦手意識がある
勉強に苦手意識があり、間違えるのが恥ずかしくて宿題を避けてしまう子どももよくいます。このようなお子様には「勉強の成功体験」をさせてあげましょう。
まずは保護者の方と一緒に宿題に取り組み、サポートしながら問題の正解を目指します。このとき、正解したらたくさん褒めてあげてください。
ある程度問題が解けるようになったら一人で取り組んでもらいましょう。学校に提出する前に保護者の方で確認して、間違っていた問題は再度解きなおしてもらってください。
何度か「勉強の成功体験」をするうちに、徐々に勉強への苦手意識がなくなっていくはずです。
まとめ
今回は宿題をしない子どもへの対策として、お子様の性格に合わせた解決方法を紹介しました。
- お子様が自発的に宿題をするようになるまでは長い目で見守ってあげよう
- しっかりとお子様に向き合い、「宿題をしない理由」を把握しておこう
- 宿題をしないお子様には、その性格に合わせた指導方法が必要
宿題をしないお子様に対しては頭ごなしに叱るのではなく、宿題をしない理由をしっかりと把握して、その理由やお子様の性格に合わせた対策を取ることが必要です。
宿題を自発的にする習慣は簡単には身に付きませんが、適切な対策を取りながら長い目で見守ってあげることで少しずつ変わっていくはずです。
今回紹介した方法を実践して、お子様の勉強への意識が変わっていくことを願っています。
コメント