「中学受験をするとお金がかかるからせめて塾代は抑えたい...」「塾に行かなくても中学受験はできる?」中学受験を見据えるようになった保護者の方にはよくある悩みです。
実際、塾に通わずに中学受験を成功させるのは狭き門ですが、保護者の方の努力次第で合格は可能です。この記事では、塾なしで中学受験を成功させるために保護者の方が意識するべきポイントについて紹介します。塾講師として数々の中学受験を担当して培った指導方法なので、指導方法に悩む方はぜひ参考にしてください!
塾に行かなくても中学受験は可能?

私立の中学校に行くと学費も通常より高くなるため、「せめて塾代くらいは浮かせたい…」と考えるのは保護者の方にはよくある悩みです。では、実際に塾に通わずに中学受験を成功させることは可能なのでしょうか。
合格は狭き門だが可能!
塾に通わずに中学受験を合格するのは簡単ではありませんが、保護者の方の協力があれば不可能ではありません。塾に通うライバルは、志望校に特化した授業を受けてしっかりと対策をしたうえで受験に臨むのに対し、塾に通わない場合は保護者の方がその役割を担う必要があります。
逆に言うと、保護者の方がしっかりと受験の対策を理解して教えてあげることで合格の道は見えてきます。塾に行かない場合は、本人と保護者が一体となった団体戦で受験に臨むことが重要なのです。
中学受験にはお金がかかる
実際、中学受験をする場合にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。学校によって違いはありますが、必要な費用の概算を見てみましょう。
★私立中学校を受験し、合格したときに必要な費用
- 受験料:2万円~3万円
- 入学金:約30万円
- 学費:1年間で100万円前後
受験料だけでも併願受験をすれば約10万円ほど必要な上に、3年間私立中学校に通うとなるとかなりの額が必要となります。
さらに塾の年間費用の目安は以下の通りです。
★塾の年間費用の目安
小4:約40万円~70万円
小5:約60万円~100万円
小6:約100万円~150万円
どの塾に通うか・どれくらいの授業数を受けるかによっても変わりますが、目安として上記の費用が掛かります。(月謝・夏期/冬期講習などの講習費・テキスト代等含む)
これを見ると、少しでも費用を抑えるために塾に行かずに受験にチャレンジする保護者の気持ちにもうなずけます。
合格のために保護者の方が抑えておくべきポイント4選!

では、塾に行かずに中学受験を成功させるためにはどのようなことを意識するべきなのでしょうか。ここからは合格のために保護者の方が抑えておくべきポイントを4つ紹介します。
「志望校に行きたい!」という気持ちにさせる
いくら保護者の方が熱心に勉強を教えたとしても、試験を受けるお子様の気持ちが乗らなければ合格は掴めません。大事なのは「この学校に行きたい!」という気持ちを持ってもらうこと。
まずは勉強をするやる気を出してもらい、受験勉強の気持ちから作ってあげることが大切です。
そのために保護者の方は、「この学校に行くとこんなに楽しい学校生活が待っているよ!」「こんなにも豪華な施設があるんだよ!」など、志望校を目指すための理由を示してあげましょう。
オープンキャンパスで「受験のために必要な情報を手に入れる」だけでなく、学校の魅力をお子様に知ってもらうことも有効な策です。
勉強を強制しない
『勉強の休憩中に部屋に入ってきた保護者の方に「勉強しなさい!」と言われてへそを曲げてしまう』というのは昔からよくあるエピソードです。
上記の「志望校に行きたい」という気持ちがあれば自然と自分から勉強をする習慣もついてくるはずです。焦る気持ちはわかりますが、強制せず見守ってあげましょう。
どうしても勉強をする様子がない場合には、保護者の方が一緒に勉強をしたり、再度志望校に合格したときの生活を思い描いてもらったりして、気持ちを作ってあげてください。
必ず自分も勉強する
塾に通わない場合には、保護者の方自身が講師となり勉強を教えてあげてください。子どもに任せっきりには絶対にNGです。
そのためには保護者の方自身もお子様に負けないほど勉強する必要があります。そうやって自分も勉強をする中で、お子様がつまずきやすい分野や問題を間違えた理由などが見えてくるはずです。
教材費は惜しまない
塾の費用を抑える分、教材費には惜しみなく投資しましょう。中学受験用のテキストや問題集・志望校の過去問など書店に行けば見つけられるはずです。
そこで購入したテキストをしっかりと読み込み、そのテキストを基にお子様に勉強を教えてあげることで合格への道が見えてくるはずです。
まとめ
今回は、塾に行かずに中学受験を成功させるためのポイントについて紹介しました。
- 狭き門ではあるが、塾なしでも中学受験は可能
- 塾なしで合格を勝ち取るためには以下の4つのポイントが重要
- 受験のための気持ちを作ってあげる
- 勉強を強制しない
- 保護者の方自身も勉強する
- 教材費を惜しまない
塾に行かずに受験を成功させるのは簡単な道ではありませんが、お子様本人と保護者の方が一丸となって戦うことで合格は見えてきます。
今回紹介したポイントを意識して、お子様と合格の切符をつかみ取ってください!
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