「塾の面談で何を聞けばいいのか分からない」定期面談を前にした保護者の方にはよくある悩みですが、この記事で紹介する「面談で聞くことリスト」を押さえることで安心して面談に臨むことができます。これまで塾講師としてたくさんの保護者の方と面談をしてきて分かった、保護者の方が気になっていることや、塾側が伝えたいことのリストなので、「面談で聞くこと」に悩んでいる方はぜひ活用してください。
懇談で意識する3つの視点

塾と面談をする際には3つの視点を持つことが大切です。学校とは異なり「学習」という面に特化しているので、学校の担任の先生とは別の角度からアドバイスをしてくれるはずです。まずは、この3つの視点を見ていきましょう。
★面談で意識する3つの視点
- 塾だけが知っていること
- 家庭でできること
- 成績/進路相談
塾だけが知っていること
一つ目はお子様の塾での様子など、塾側だけが知っている情報です。塾は学校生活とは異なる環境で過ごしているため、お子様が学校と同じ様子であるとは限りません。
お子様が自宅では見せない一面がある場合もあるため、塾だけが知っている情報は必ず聞くようにしましょう。
家庭でできること
次に意識するべき視点は、家庭内で保護者の方ができることです。塾に通わせる時間や自宅の学習環境など、学校や塾では管理できない要素で、保護者の方ができることがあるかもしれません。
成績/進路相談
塾に通わせている以上、成績や進路のことについてはシビアに聞いておくべきです。面談でのメインの内容になることが多いと思うので、必ずこの視点をもって望むようにしましょう。
面談で活用する5つの聞くことリスト

それでは具体的に面談ではどのようなことを聞けばよいのでしょうか。ここからは、上記の3つの視点と照らし合わせながら、面談で聞いておくべき5つの聞くことリストについて解説します。
★面談で活用する5つの聞くことリスト
- 塾での様子
- 宿題や授業への取り組み方
- 家庭でサポートできること
- 成績が上がっていない場合の原因と対策
- 志望校の設定方法
塾での様子
こちらは「塾だけが知っていること」の視点です。
例えば塾での友人関係や授業以外の塾での過ごし方などが挙げられます。よくあるのは「自習室に来ているものの、友人と話してばかりで何をしに来ているのか分からない」といった例です。
「塾ではどのような様子で過ごしていますか?」と授業以外での過ごし方を聞いておきましょう。
宿題や授業への取り組み方
こちらも「塾だけが知っていること」の視点です。
宿題の提出状況や授業態度など、学習面での様子も必ず聞きましょう。例えば、毎回宿題をしてこないのであれば「その日の宿題を終わらすまで塾に残らせても良いですか?」など、塾側から対策を申し出る場合もありますが、こちらから対策を提案することも一つの案です。
「授業にはどのような様子で取り組んでいますか?」などと質問し、場合によっては保護者の方と塾側が一体となって対策を取りましょう。
家庭でサポートできること
次は「家庭でできること」の視点からの質問です。
自宅の学習環境を整えるなど、家庭でサポートできることがないかを聞いておきましょう。
場合によっては「塾がしてほしくないこと」もあります。例えば、「保護者の方が宿題のサポートをすることで宿題の正答率は高くなったが、その結果本当に分かっていない部分を把握できなくなった」という場合があります。
「(現状の課題に対して)自宅でサポートできることはありますか?」と塾に相談してから実行するようにしましょう。
成績が上がっていない場合の原因と対策
こちらは「成績/進路相談」の視点です。
塾に通わせている大きな目的の一つは「成績を伸ばすこと」であるはずです。
もし成績が伸びていないのであれば、その原因と塾の対策方法を聞いておきましょう。もちろん成績を伸ばすのは塾の役目ですが、中には保護者の方の協力が必要な場合もあります。
「成績が伸びていないのですが、どういった原因なのでしょうか。塾でしている対策、もしくは自宅でも協力できる解決策はありますか?」と解決方法もセットで聞くようにしましょう。
志望校の設定方法
お子様が受験生の場合の項目ではありますが、こちらも「成績/進路相談」の視点です。
今の学力で行ける学校・第一志望校を目指すに当たっての現在との乖離・併願校の決め方など、すでに行きたい学校が決まっているかも考慮に入れて質問しましょう。塾から提案された学校があればオープンキャンパスなどで、その学校の雰囲気を知っておくことも大切です。
「この学校を目指すためには、今の成績からどれくらい目指せば届きますか?」「今の学力で目指せる学校はどこになりますか?」などその時の状況に合わせた質問をしましょう。
まとめ
今回は塾の面談で意識するべき3つの視点と、5つの聞くことリストについて紹介しました。
- 塾との面談には3つの視点を意識しながら臨むようにしよう
- 「面談で聞くことリスト」を活用して聞きたいことを逃さないようにしよう
面談で聞きたい内容・話したい内容を準備していかなければ、「結局聞きたいことを聞けずに終わってしまった」という結果に終わってしまうことも珍しくありません。そのため、面談にはしっかりと質問事項を準備してから臨むことが大切です。
今回紹介した質問リストを活用して、塾との面談が有意義な時間になることを願っています!
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